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このブログは「女性向け同人」の要素をかなり含みます。 原作者様・関係者様とは何の関係もありません。 そのことをご了承頂ける方のみ閲覧してくださいませ。 主に、GKの20×9、1受けを扱っております。
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距離感






近いような、気はする。
ナツさんみたいにすっっげー才能がある人じゃないし。
(そんなこと言ったら怒られそうだけど)
現に今年は俺がスタメン確保中だし。
本人が言ってたことだけど、俺の方が体力だってあるし。
けど。
遠いような、気がする。
背負う番号にしろ、試合中に見せる咄嗟の判断や老獪さにしろ。
俺には無いものばかりだ。
勿論、番号は一つの記号だし、経験が多いのは当たり前。
でも。
(ビミョーな距離、だよなぁ)
その距離は縮むようで縮まらない。
俺が近付けば堺さんは遠ざかるような気がして。
別に背中を追いかけたい訳じゃないっていうか、自分らしくやればいいのは判ってる。
今更『堺さんみたいなFWになりたいっす!』とか言ってもただのギャグにもならない。
というか。
『一生なれないから安心しろ』と返されるのがオチだろう。
あぁぁもう!
この歯痒い距離を埋めたくて。
でも埋められなくて。
「世良」
声に、顔を斜め上にやれば。
「ドリさん」
いつも通り冷静なドリさん。
「堺見てるのか?」
「判ります?」
「最近よく見てるから」
「あ、そっすか?」
「あぁ」
「なんか」
視線を戻せば、堺さんは相変わらずシュート練習を続けている。
「俺と堺さんの距離って微妙だなぁって」
「微妙」
「追いつけるようで追いつけないっていうか」
「追いついて来てるんじゃないか?」
意外なことを言われて、思わずまた視線を向ける。
「だってプロになった当時は微妙どころじゃない距離があっただろ」
「……まぁそうっすね」
「それが今や微妙になってるってことは、少しずつ追いついたってことだろ」
「じゃあ」
視線はまた、堺さんに。
「いつかは追いつける…?」
「努力次第だろうがな」
すっく、と立ち上がる。
「ドリさん!ありがとうございます!」
「あぁ」
駆け出す先は、ただ一つ。
「堺さーんっっ俺も一緒に練習していいっすかーっ」
「……嫌だ」
「えぇぇえいいじゃないっすか!」
呆れたような溜め息と共に、こちらに向けられる背。
その背に。
「……いつか追いついてみせるっすよ」
呟いた声は。
そのまま風に、さらわれた。




+++
すみません出来心ですすみません!!
世良が自覚してるんだかしてないんだか…

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不健康極まりない話だろう。
スポーツ選手にもあるまじき、と怒られそうだ。
というか隣に立っている人が一番怒りそうだ。
なのに。
こんな深夜に。
人ごみで。
ベンチコートの下で体を震わせながら。
俺達は、外で立っている。
『初詣、初詣とかどうっすか!?堺さん!!』
思いつきで言って。
その後、すぐに後悔した。
“そんなのは明日にしろ”とか。
“なんで一緒に行くんだ”とか。
絶対そういうこと言われる。
後の方は、どうにか言いくるめる?ていうかなんか押しきる?自信があるけど。
前の方は、もう、ぐうの音も出無い。
だってそりゃ俺達スポーツ選手だし。
シーズンオフといえども、風邪とかひいてる場合じゃないし。
なのに。
「…んだよ」
堺さんが、俺の顔を見て、眉をしかめる。
「なに、さっきから百面相してんだよ、黙ってりゃ」
「え、え、百面相してました俺!?」
「してた」
「えぇぇ!?」
思わず頬をつねってみるけど。
特に反応は無いというかなんというか。
ただ痛い、だけ。
「なんだ、言いたいことあるなら言えよ」
「ないっす!」
「嘘つけ」
「な、なんでもないっす!」
「だからなんだよ」
「…いや、その……」
怒りません?と視線で問えば。
めんどくせぇ、という顔を堺さんはする。
「…………その、なんで一緒に来てくれたのかなぁって」
「別に一緒に来たかった訳じゃねぇし」
「えぇえそうなんすか!?」
「たまたまお前が誘って来て暇だったから」
「でも誘いに乗ってくれるってことは!そういうことっすよね!」
「お前ほんと一回精密検査しろ、脳みそ」
「えー!?」
吐き出す息は白い。
見上げれば、冬の綺麗な星空。
目の前の行列。
沢山の人が、新しい一年の訪れを待っている。
(ま、いーか……堺さんと一緒に新年迎えられるってだけで…)
そう自分に言い聞かせて。
また一つ、息を吐き出す。
「つーか寒くないんすか!?そんな薄い体で」
「……どういう意味だ」
「ちょ、違いますっ誤解っす堺さんっっ寒くないかなってっっ!!」
「寒いに決まってんだろ」
「えー!?ならどうしよう!」
「べつに、どうしないでもいいだろ」
「なら手つなぎましょ、手!!」
「…………本当にお前は馬鹿だな」
「えー!?手つながないんですか!?」
「つなぐわけねぇだろ!!」
「…うー…」
折角出した左手は、またポケットの中に戻ろうとする。
けど。
小指が、不意に。
小指と絡んだ。
「…………え」
「目立ったらコトだ。デカイ声出すんじゃねぇぞっ……!」
そう言う堺さんの頬は真っ赤で。
小指から伝わる鼓動は速くて。
(やべ、)
くら、と襲う感覚は眩暈だろうか。
(来年、いい年な予感が、しまくる)
その時、鐘がひとつ、鳴った。



+++
2009、20・09年の締めにGKのセラサクを。

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普段はこそこそ別ジャンルで活動しております。
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