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このブログは「女性向け同人」の要素をかなり含みます。 原作者様・関係者様とは何の関係もありません。 そのことをご了承頂ける方のみ閲覧してくださいませ。 主に、GKの20×9、1受けを扱っております。
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GKではありませんが出ています。
お暇があれば是非かまいに来てやってください。

3/21 東5 て5a 弥生庵
(三次元です…)

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距離感






近いような、気はする。
ナツさんみたいにすっっげー才能がある人じゃないし。
(そんなこと言ったら怒られそうだけど)
現に今年は俺がスタメン確保中だし。
本人が言ってたことだけど、俺の方が体力だってあるし。
けど。
遠いような、気がする。
背負う番号にしろ、試合中に見せる咄嗟の判断や老獪さにしろ。
俺には無いものばかりだ。
勿論、番号は一つの記号だし、経験が多いのは当たり前。
でも。
(ビミョーな距離、だよなぁ)
その距離は縮むようで縮まらない。
俺が近付けば堺さんは遠ざかるような気がして。
別に背中を追いかけたい訳じゃないっていうか、自分らしくやればいいのは判ってる。
今更『堺さんみたいなFWになりたいっす!』とか言ってもただのギャグにもならない。
というか。
『一生なれないから安心しろ』と返されるのがオチだろう。
あぁぁもう!
この歯痒い距離を埋めたくて。
でも埋められなくて。
「世良」
声に、顔を斜め上にやれば。
「ドリさん」
いつも通り冷静なドリさん。
「堺見てるのか?」
「判ります?」
「最近よく見てるから」
「あ、そっすか?」
「あぁ」
「なんか」
視線を戻せば、堺さんは相変わらずシュート練習を続けている。
「俺と堺さんの距離って微妙だなぁって」
「微妙」
「追いつけるようで追いつけないっていうか」
「追いついて来てるんじゃないか?」
意外なことを言われて、思わずまた視線を向ける。
「だってプロになった当時は微妙どころじゃない距離があっただろ」
「……まぁそうっすね」
「それが今や微妙になってるってことは、少しずつ追いついたってことだろ」
「じゃあ」
視線はまた、堺さんに。
「いつかは追いつける…?」
「努力次第だろうがな」
すっく、と立ち上がる。
「ドリさん!ありがとうございます!」
「あぁ」
駆け出す先は、ただ一つ。
「堺さーんっっ俺も一緒に練習していいっすかーっ」
「……嫌だ」
「えぇぇえいいじゃないっすか!」
呆れたような溜め息と共に、こちらに向けられる背。
その背に。
「……いつか追いついてみせるっすよ」
呟いた声は。
そのまま風に、さらわれた。




+++
すみません出来心ですすみません!!
世良が自覚してるんだかしてないんだか…

俺ごときが。
好きだなんて、口にしていい存在じゃなかった。
日本の最高の守護神。
そう言われ続け、今なお幾つもの伝説を持つ人。
その美しさ、強さは今でも語り草だし。
今でもその伝説は続いている、と言ってもいいのかもしれない。
正に生ける伝説。
そんな彼と。
DFリーダー、と言われていても弱いチームに所属していて。
代表で一緒になったことがあるって言っても、候補止まり、だ。
けれど。
今は違う。
彼は、うちの選手で。
俺は、彼よりずっと前からこのチームに居て。
俺より、チーム所属歴では先輩にあたる訳で。
「緑川、」
思い切って“さん”をつけないで呼べば。
「ん?」
彼は振り返って、ふわ、と笑う。
「村越か。久々だな。元気だったか?」
「俺のことを、覚えて……るのか?」
「その質問は二回目だな」
くすくすと、彼は笑う。
あの時は無かった、目じりの皺が。
笑うと姿を現す。
「覚えてるよ、キャプテン」
「……そうか」
「強くて、いい選手はちゃんと覚えてる」
また一つ笑めば。
視線は柔らかく、穏やかで。
(まるで陽だまりだ)
あの時の視線は、優しいものではあったけれど。
ここまで穏やかで温かいものではなく。
季節の流れを、感じる。
彼も年を取った。
それは俺も同じだ。
でも、変わらないものもある。
「緑川」
「なんだ?」
「ずっと、」
口にする言葉は。
「好きだった。尊敬できる選手だと思っている」
残り半分で、嘘になる。
残り半分を言うつもりなんて無かったのに。
目の前の彼が。
相変わらず美しくて。
とても優しく、笑むものだから。
「ありがとう。光栄だな」
手は、伸ばされる。
「よろしく、これから」
今は、ただ。
その手を取るのが。
精一杯だった。


+++
どうしてこう…星野もこっしーもドリさんの前だと…

絶対的な君主。
そう、言えばいいのだろうか。
代表でも、チームでも。
最後列に聳える、最後の砦。
それは敵にしてみれば絶対的恐怖を与えるものであり。
味方にしてみれば、このうえなく心強いものである。
守護神。
それだけでは物足りない程の存在感を彼は示す。
その冷徹なまでの美貌。
狂い無いセービングと的確な指示。
そのどれもが。
世のゴールキーパー達の憧れに相応しい、と言うより他無い。
「村越?」
その視線に囚われて。
思わず、背中が跳ねる。
「どうした」
「や、なんでも、ないです」
「そんなにかしこまらないでいいから」
ぽんぽん、と背中を叩かれて。
もう背中がどうすればいいのやらよく理解できなくなって来る。
「大丈夫だ、村越なら」
「…俺のこと、」
「知ってるさ、ETUの若きDFリーダー」
にこ、と一つ笑んで。
彼は左手につけた、黄色の腕章をつけ直す。
「今日は親善試合だけど、お互い、いいアピールの機会だ。
頑張ろう」
そう。
彼は俺と同じ、いやそれ以上に厳しいポジション争いをしている。
CBになれるのは、二人は居る可能性がある。
だが。
最後列に立てるのは。
ただ一人。
それだけに、絶対的な君主でなければならない。
美しく、強く、絶対的な支配者。
「…はい」
その額に煌めく王冠が見えたような。
そんな錯覚を、覚えた。
俺はとっくにアンタを超えた筈だった。
代表の正GKだったアンタを追いおとしたのは俺。
そしてアンタのチームが下位を彷徨ってる間に、俺のチームは上位へ上り詰めた。
昔アンタの手中にあった、“日本の守護神”を名は俺のものになり。
背番号も、“1”になった、のに。
舌打ちをする。
(なのに、どうして)
(アンタはその表情を崩さない?)
悔しく無いのか。屈辱だとは思わないのか。
こんな若造に追い落とされて。
敵意を剥き出しにすればいい、そして俺を羨めばいい。
のに。
アンタは無表情に見える程、冷静で感情を表にせず。
そこに立っている。
「ホシノーナニコワイカオシテルノー」
昌洙が呑気に何か言っているが。
余り耳に入らない。
もうひとつ舌打ちをして。
荒れる胸の中の波を鎮めるように努力しながら。
「お久し振りです。緑川さん」
こちらから一歩近付けば。
今その存在に気付いたかのような顔で、アンタはこちらを見る。
「星野。デカくなったな」
「……俺はガキじゃないんすよ」
「知ってるさ」
一つ、アンタは笑う。
その度苛立つのは胸の中の海。
さっきやっと台風一過位の波になったってのに。
また台風直撃状態だ。
そのもはや高慢にさえ見える、冷静さを打ち砕きたい。
屈服させて、その仮面の下が見たい。
そんな衝動が、喉までせり上がるけれど。
ぐ、と飲み干す。
俺だって、“ガキ”じゃねぇ。そんなところで喧嘩を売ったら。
ますますガキ扱いされるだけだ。
嫌いな訳じゃない。
超えたいとは思うし現に超えたと俺は思ってる。
それを、アンタに認めて欲しい、からそんなことを思うのだと。
どこか判ってはいるけれど。
そんなことを認める程低いプライドをしてる訳じゃない。
胸の中の海はまだ荒れたまま、そんな無為な思考を繰り返す。
そこに。
「成長したな。でも本当に」
石が、放り込まれた。
目の前には、笑むアンタの姿。
海に大きな波紋が広がって。
「っ、………!!」
なんだ、なんだこれは……!
さっきのが嘘みたいに海は凪いで。
変わりに、風が吹き狂って、胸の中を荒らしまわっている。
くっそ、もう、理解ができない……!!
だって、アンタは既婚のもう三十路もいい加減な男(ゴツイ)で。
こんな風が吹き荒れる相手の筈が無い。
なのに。
他に結論は出せなくて。
あぁもう、もう……!!
「ありがとう、ございます。認めてくれてるんすね、一応」
憎まれ口を叩けば。
また、アンタは顔を緩める。
「まだ俺を超えるには早いかな、だが」
悔しい。
けど、それ以上に胸の中の嵐がうるさい。
「なら俺が超えるまで現役やっててくださいよ」
そうとだけ、返せば。
また一つ、アンタは笑う。
「あぁ」
胸の嵐はまた、強さを増して。
どう制御していいか判らなくて。
一つ、息を吐き出した。




「ハチヤーナンデホシノカオアカイー?」
「大人の事情だ!」






+++
GK星→緑。だいすきだ…!!
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